ENFP型

ENFP型【創作者】

外向・直感・情緒・柔軟

可能性を追求する人、好奇心のかたまりの名交渉役

(キーワード)ひらめき、活力、自然体、想像力

ENFP型が成功する鍵は

長所を利用するのは、簡単!

「優先順位をはっきりさせ、目標に集中してとりくみ、決めたことは最後までやりとげよう!」

 

ENFP型の性格とは

 ENFP型は、熱意にあふれており、いつも新しいアイディアを思いついている。楽観的で、自然体でのびのびしており、創造性にあふれ、自信をみなぎらせている。独創的で斬新なものの考え方をし、「できないことなどない」と強い確信をもっている。 ENFP型にとって人生は、刺激にあふれた胸躍るドラマなのだ。 

 将来の可能性に興味津々であり、あらゆるものに意味があると考えている。そのため、あらゆる可能性にたいして心をひらいており、門戸を閉ざすようなまねはしない。「ここまで」と範囲を限定しようとせず、いつまでもほかの選択肢を残しておきたいと思っている。このように将来を見とおす力があるいっぽうで、ごくふつうの、なんでもないことに鋭い観察眼を向け、重要なことを発見する才能ももちあわせている。 

 想像力が豊かで、順応性にすぐれ、機敏なENFP型は、何よりひらめきを重視する。独創的な発明や発案をすることも多い。そのため、一般社会の常識にとらわれないところがあり、既存のやり方を打ちやぶり、新たなものの見方をしめすのが得意だ。いつも、新しい方法を模索している!

 独創的なアイディアがひらめくと、衝動に駆られて実行に移すことがある。進取の気性に富んでおり、何かトラブルが起こっても、それを刺激的だと感じ、よけいにはりきる。周囲に人がいると元気になり、他人の力と自分の才能とをうまく協調させ、仕事を成功させる。 

 ENFP型は魅力的で、活力にあふれている。思いやりをもってやさしく人と接し、困っている人がいれば助け舟をだそうとする。洞察力にすぐれているうえ、ものごとを鋭敏に感じとる能力があるため、人の成長の役に立ちたいと願っている。そのためENFP型は不和をきらい、調和を好む。モノを維持することより、個人的な人間関係をたいせつにする。 

ENFP型が実力を発揮できる職場環境

  1. さまざまなプロジェクトに関して、多様なグループの人たちと働ける。そして、独創的なひらめきを仕事にいかせる。 
  2. アイディア、製品、作品、サービスなどを新たにつくりだすことができる。また、これまでにない問題解決法などを提案できる。仕事をつうじて人の役に立てる。 
  3. 挑戦のしがいがある多彩な内容の仕事ができる。 
  4. 企画を提出したあと、その仕事を最後までやりとげる責任を負わずにすむ。日々の雑用や書類仕事にあまり時間を割かずにすむ。また、システムやプロジェクトの維持や管理、保守などにかかわらずにすむ。 
  5. 自分のペースで仕事を進められる。スケジュールも自分で組めて、企業や組織のルールにはあまりしばられずにすむ。そして強制されるのではなく自発的に働ける。 
  6. つねに未知の人々との出会いがあり、新たな技術を学ぶことができる。好奇心をいつも満足させることができる。 
  7. 自分の信条や信念と一致した仕事ができる。人の役に立ちたいという価値観を満足させる機会がある。 
  8. リラックスしたなごやかな雰囲気のなかで、友好的に、ときにユーモア精神を発揮して仕事ができる。人間関係の対立を最小限に抑えることができる。 
  9. 自分のひらめきに従って活動するだけの自主性が認められている。刺激のある活動や冒険に参加できる。 
  10. 熱意、創意工夫、想像力などを駆使した仕事が、きちんと評価され、相応の報酬を与えられる。

仕事に関連する長所

・既成概念にとらわれない考え方や見方ができるし、そう考えたいという熱意をもっている。 

・ある程度のリスクを覚悟し、新たなことに挑戦しようとする気概がある。邪魔がはいったり障害物があったりしても、負けないだけの強さがある。 

・興味をもっている対象の幅が広い。必要な情報を得るための能力をごく自然に発揮できる。 

・ものごとの全体像を見ることができるし、活動や考え方の裏に隠れている深い意味や含蓄を読みとることができる。 

・コミュニケーション能力が秀でている。人を鼓舞し、やる気を高めることができる。 

・順応性があり、途中で手法を変えたり、方向性をすばやく変更したりすることができる。 

・人の考えを見抜く洞察力がある。人の欲求や希望を察し、理解することができる。 

就職・転職活動で成功をおさめるには、あなたの長所を活用しよう!

 ENFP型は、さまざまな可能性を求めて熱心に就職口をさがし、独自の方法で就職・転職活動を乗りきろうとする。そして人と話し、情報を集める努力を惜しまないので、おおいに長所を発揮することができる。 

 ENFP型は、夢中になってデータを集める。ところが、そのデータを整理し、分析しようとすると、大量のデータに圧倒されてしまい、どうすればいいのかわからなくなるので、注意が必要だ。 

 あなたの能力をいかんなく発揮するために、つぎの戦略を実施してみよう。 

持ち前の熱意と自信を、面接官に印象づけよう。 

・相手を居心地よくさせる能力が自分にあるところを見せ、親密な雰囲気をつくりだそう。 

・持ち前のユーモアのセンスをいかし、形式張った面接の雰囲気をやわらげ、会話を楽しめるようにしよう。面接官にとっても、いい気分転換になるだろう。 

★いくつか選択肢を考慮し、可能性を狭めないでおく。 

・変化する状況に順応し、予期せぬ障害物があらわれても、柔軟に対処しよう。 

・持ち前の好奇心を活用し、自分が就く可能性のある職業や企業について、できるだけ多くの情報を集めよう。 

★面接を受けるときには、臨機応変に対応しよう。 

・心から望んでいる仕事の面接を受けるときには、ほかの応募者からあなたをきわ立たせよう。あなたのことを強く印象づけるために、独自の工夫をして面接に臨もう。 

・就職・転職活動をしているさなかに、何かうまくいかないことがあったり、壁に突きあたったりしたら、ほかの選択肢がないかどうか真剣に考えよう。そして、ほかにも就職口を見つけ、そこで働きたいと思えたら、ありったけの情熱と熱意を就職・転職活動にそそぎ込もう。 

ENFP型に向いている仕事 

楽観的 新しいアイディア 創造的 調和

  • クリエーティブ

 ENFP型が制作や創作といったクリエーティブの仕事にひかれるのは、つねに新たな方法や独創的な手法を編みだすことができるからだ。ENFP型はものごとをつくりだす過程を楽しむ。とくに、スタッフや同僚とカをあわせ、刺激を受けつつ共同制作ができると、大きなやりがいを感じる。職場の雰囲気はあまり窮屈でなく、融通がきくほうがいい。自立し、ひとりで働くのを好むが、人と接触し、交流する機会も多いほうがいい。 

→たとえば、ジャーナリスト、脚本家、劇作家、コラムニスト、俳優、音楽家、作曲家、ニュースキャスター、インテリアデコレーター、画家、彫刻家、記者、編集者(雑誌)、グラフィックデザイナー、DTP(デスクトップパブリッシング)技術者、エディター/アートディレクター(Webサイト)、クリエーティブディレクター、教育用ソフトウェアの開発者、劇場の責任者、ドキュメンタリー映画制作者、映画や演劇の衣裳担当者、テレビプロデューサー、時事ニュース解説者、漫画家、アニメーター、イベントデザイナー。 

  • マーケティング/企画 

 ENFP型には、長期的にものごとを見る力があり、アイディア、プログラム、サービスなどが人に与える影響やその結果を見とおすことができる。他人の欲求や希望を理解し、それをよく考慮し、自分の企画に反映させることができる。聡明でありながら愉快なことも大好きなENFP型は、広告宣伝用のコピーを考えだすのが得意だ。速いペースで仕事が進み、つねに変化をともなう広告業界の特徴も性にあっている。PRの仕事などで、企業の顔として観衆を前にスピーチや講演をするのも得意だ。 

→たとえば、広告宣伝(PR) マーケティングコンサルタント、広告代理店の企画営業(AE)、コピーライター、広告業のクリエーティブディレクター、戦略プランナー、広報担当者。

  • 教育/カウンセリング 

 ENFP型には、人に明確な変化を起こし、いい方向に進むような影響を与えたいという願望があるため、そうした願望をかなえられる仕事に就くと、やりがいを覚える。支援を惜しまない思いやりにあふれた心理学者になるし、創造性にあふれた熱心なキャリアカウンセラーにもなる。ENFP型はまた、人の精神性を高めたいと思っており、聖職に関心をもつ人もすくなくない。顧客サービス担当者やオンブズマンなど、組織と人とのあいだに立ち、解決策をさぐる仕事にも向いている。

→たとえば、教師(とくに特別支援学校、小学校、幼稚園。また美術、演劇、音楽、国語の分野)、児童福祉司、アルコール/薬物依存症のカウンセラー、社会福祉士、医療ソーシャルワーカー、介護福祉士、ケアマネジャー、ホームヘルパー、キャリアカウンセラー、住宅供給の責任者、オンブズマン、リハビリテーションカウンセラー、社会科学者、教育心理学者、遺贈寄付担当者、慈善事業のコンサルタント、社会心理学者、臨床心理士、人類学者、家庭相談員、高校の進路カウンセラー。 

  • 健康・医療/社会福祉

 この分野の仕事は、ENFP型にとって非常に魅力的だ。人を助けたいという生来の強い気持ちがあるうえ、ひとりで柔軟に働き、仕事の管理は自分でしたいと思っているからだ。そのため、旧態依然とした硬直した組織の外で、創造的な解決方法を提案できると深い満足を覚える。 

→たとえば、栄養士、管理栄養士、言語聴覚士、代替医療の施術者、マッサージ師、産業カウンセラー、理学療法士、調停委員、カイロプラクティック施術者、都市計画プランナー、地域活性化プランナー、保健師、作業療法士。 

  • 企業家/ビジネス

 ENFP型は、生まれながらの企業家だ!できれば起業し、独立して働きたいと思っている。仕事を自分で選び、プロジェクトにとりかかるときには、一緒に働きたいと思う相手と働きたい。かれらはたいてい、実現したい企画やアイディアそれもとくに人にプラスの影響を及ぼすものをもっている。多くのENFP型はチームを形成し、対立を解決し、職場の効率をあげていく作業を楽しむ。 

 ENFP型は旧態依然としたビジネスの世界には関心をもたない。過剰なルールや規則、わずらわしい手続きなどがきらいだからだ。それでも古くからある組織の人事部門などで、トレーナーやカウンセラーとして活躍することもある。人材育成プログラムなどにかかわると、組織が目標としているものを心にとめながらも、自分の創造性や計画性をいかすことができる。 

→たとえば、コンサルタント、発明家、セールス、 人事部門、人材育成トレーナー、会議プランナー、 雇用開発の専門家、レストラン経営者、経営コンサルタント、商品プランナー、チームトレーナー、広告代理店の企画営業 (AE) 、広告宣伝 (PR) 、マーケティング担当者、再就職支援コンサルタント、 ヘッドハンター、労使関係の専門家。

  • テクノロジー

 急速に発展するこの分野では、テクノロジーへの理解があり、コミュニケーション能力にも秀でている人材が求められている。テクノロジー側の人間と一般消費者のあいだに立ち、双方の意見に耳を傾けながら問題を解決していく仕事が向いている。 

→たとえば、顧客対応、テクノロジーコンサルタント、コーチ、プロジェクトマネジャー、人事部の採用担当者(リクルーター)。 

こんな落とし穴にご用心!

ENFP型の弱点を克服する

◆その職業や仕事を理想化するのではなく、現実・事実に目を向けよう。 

・あなたが理想とするものではなく、目の前にある現実をしっかりと直視しよう。図書館で資料にあたったり、 業界紙に目をとおしたり、その職業や仕事に就いている人に実際に会ったりして、多くの情報を集めよう。 

・就職・転職活動を始める際には、活動にはどれくらいの時間がかかるのか、何が必要となるのか、費用はどれくらいかかるのか、就職・転職活動期間中の生活費をどうすればいいのかなど、事前によく調べ、対策を練っておこう。不測の事態にそなえ、生活できるようにしておこう。 

◆深く考えもせずに、結論に飛びつかないように!

・まえもって就職・転職活動の計画をよく立てておこう。向いていない分野の仕事に、時間やエネルギーを無駄に使わない。 

・自分に向いていると思われる仕事の基準を考え、そのリストをつくろう。「これだけは譲れない」といった重要な点から、「絶対に必要というわけではないが、こうした条件を満たしていればなおいい」という程度のものまで、すべて書きだそう。そして就職・転職活動をはじめたら、作成したリストの基準をその職業が満たしているかどうか、よく検討しよう。

◆自分を厳しく律しよう。 

・もっとも重要な作業、任務、課題などをはっきりさせよう。途中で横道にそれたり、気が散ったりする危険が減る。遊びや社交に誘われたからといって、おもしろみはないけれど絶対に必要な就職・転職活動の手順を省略しないように。 

決断をくだすのを先延ばしにしない。 

・いつまでもぐずぐず考えていると、絶好の機会を逃す可能性があることを忘れずに。 

・情報をじゅうぶんに収集したと感じたら、もっともっとと、きりなく情報を集めようとするのはやめ、決断しよう。

希望の仕事に(まだ!)就けないのなら……. いまの仕事を好きになろう!

大半の仕事には、自分なりに工夫ができるところがあるものだ。つぎに、現在就いている仕事を、あなたの希望にあったものに近づける方法を、いくつか紹介する。

・可能であれば、決まりきった日常業務は人にまかせる。 

・同僚とチームをつくろう。 

・創造的な人たちと意見を交換し、アイディアを活性化しよう。 

・フレックスタイム制にしてもらい、出勤や退社の時刻をずらしてもらうか、ジョブシェアリングで働かせてもらおう。 

・仕事に刺激ややりがいを感じられなかったら、何かほかのことにとりくんでみよう。そして、集中してやってみよう。 

・つねに、さまざまなプロジェクトにかかわれるようにしよう。 

・プロジェクトについて、だれかにくわしく話してみよう。 

・同様の専門技術や関心をもっている人たちの組織に参加したり、そうした組織を立ちあげたりしよう。 

・会議に出席し、専門家の組織にかかわろう。