ISTP型

ISTP型【実務家】

内向・五感・思考・柔軟

危険やスリルを求める人、独立心の旺盛な実務家

(キーワード)冷静、理論、明快、アウトドア

ISTP型が成功する鍵は

長所を利用するのは簡単!

「コミュニケーションをはかり、人の感情に配慮し、自分が責任をもったことは最後までやりとげよう!」

 

ISTP型の性格とは

 ISTP型は率直で、正直な実務家だ。会話より活動を好む。見栄をはらず、気取りがなく、モノが作用する構造をよく理解する。 

 個人の感情をまじえずに問題を分析し、ものごとの根元的な原理に関心をもつ。メカに強く、機器や道具を扱うのが得意で、手先が器用。ひとりで論理的に考えて決断をくだす傾向があり、自分の考えをはっきり述べる。 

 好奇心旺盛で、観察眼が鋭いISTP型は、信頼の置ける明確な事実にしか納得しない。事実を重視し、自分が精通している情報を蓄え、知識の宝庫として頭におさめておくことができる。現実的であるうえ、勘が冴えているため、可能な方法を駆使して最大の効果をあげることができる。 

 静かで控えめなISTP型は、ときに冷静に見えるし、超然とお高くとまっているようにも見える。親友と一緒にいるときをのぞけば、恥ずかしがり屋にも見える。ISTP型は、自分で目標を立て、自分で道を選び、前進していくことができる。だれにでも平等に接し、公平。自分の衝動をコントロールできるので、急に問題が起こったり、変化が生じたりしても、臨機応変に対応できる。興奮したい、身体を動かしたいという欲求が強く、アウトドアですごすのを好み、スポーツも得意だ。 

ISTP型が実力を発揮できる職場環境 

  1. もっとも効果的な方法を自分で選び、活用できる。 
  2. 技術を習得し、それを実際に活用できる。メカに強いので、機械や道具を扱える。 
  3. 技術的な知識を応用でき、自分が扱っているものの構造を理解できる。問題を解決したり、欠陥を改善したりできる。 
  4. 方向が明確に定まっている。当を得たやり方で働くことができ、実用的な製品を扱うことができる。 
  5. 楽しく活動的に働き、ひとりで仕事に没頭できる。職場を離れ、外出する機会がある。 
  6. 厳しすぎるルールがない環境で働ける。他人から標準的なやり方を押しつけられずにすむ。みずから冒険を楽しみ、危機にはみずから飛びこんでいき、事態に対処できる。 
  7. 自立して働ける。上司の監視の目が厳しくなく、自分も人を監視せずにすむ。 
  8. 趣味を楽しむ時間がたっぷりある。 
  9. 相当な時間を遊びにあてることができる。つねに何かに挑戦できる。 
  10. 自分のエネルギーを無駄遣いせずにすむ。無意味な雑用やルーチンワークはしなくていい。

仕事に関連する長所 

・内容が定められた任務をきちんとこなし、具体的な製品を扱う能力がある。 

・鋭い観察力。事実や情報を忘れないすばらしい記憶力。 

・データを整理し、系統立ててまとめ、事実を理解できる。 

・ひとりで仕事ができる。あるいは、尊敬する人と一緒に仕事ができる。 

・危機に直面したり、プレッシャーがかかったりしても、冷静沈着でいられる。 

・仕事をやりとげるために必要なもの、しなければならないことがわかる。 

・手や道具を器用に使って働くのが得意。 

・突然の変化にもうまく対応し、すばやく手段を変えることができる。 

・実践的で良識がある。 

・利用できる資源や方策を見きわめ、それを活用できる。 

・柔軟性があり、リスクをおそれず、新たな方法を積極的に試すことができる。 

就職・転職活動で成功をおさめるには、あなたの長所を活用しよう!

 詳細に注意を向け、現在の問題を論理的に分析し、控えめなコミュニケーションをはかれる才能を、就職・ 転職活動で発揮しよう。

 あなたの能力をいかんなく発揮するために、つぎの戦略を実施してみよう。 

★関連あるデータをすべて集め、記憶しよう。

・希望する職場の環境や、そこで働いている人のことを、よく観察しよう。自分が働く職場としてふさわしいかどうか、あとでじっくり検討しよう。 

・生き字引のように情報を記憶できる能力があるところを見せよう。その能力が、就職したばあい、どれほど会社に貢献できると思われるか、例を挙げて説明しよう。 

できる範囲で、できるかぎりのことをして、有利に立とう。

・壁にぶつかっても、忍耐強くねばろう。 

・就職・転職活動や面接のさなかに、思いもよらぬ問題が起こったとしても、すぐに問題を解決できる能力があるところを見せよう。 

★注意深く論理的に考えぬく力があるところを見せよう。 

・時間をかけてじっくりと考え、あなたが就職を考えている組織と、そこで働く人たちの評価をしてみよう。自分がそこで働いている姿を想像し、どんな役割をはたせそうか考えよう。 

・どんなことを尋ねられても、質問には率直に正直に答えよう。 

就職先を客観的に分析しよう。 

・就職を決めたばあい、論理的に考えてどんな結果になると思われるか、よく考えよう。 

・突然の変化や危機に直面しても、冷静沈着でいられるところを面接官に知ってもらおう。ほかの人が動揺しているときにも、あなたは落ち着いていられるところを見せよう。 

★もっともな理由があれば、危険を冒そう。 

・あなたらしいところをわかってもらおう!懸命に働くことが好きであると同時に、楽しい時間をすごせる人間だということを、一緒にコーヒーを飲んでいるところを想像してもらえば、面接官はあなたをチームの一員と見なしてくれ るようになるだろう。 

・あなたが就職を希望している企業が直面している現在の問題を、事前に調査しておき、それを解決する能力があるところを見せよう。あなたが考えた解決策を提案してみよう。 

ISTP型に向いている仕事 

正直 論理的に決断する 実務家 会話より活動を好む

  • セールス/サービス/活動的な仕事

 ISTP型は、身体を動かす活動的な仕事を好み、厳しい管理や規則にしばられたくないと思っている。衝動をうまく抑えることができるし、臨機応変に状況に対処し、楽しむことができる。ひとりで働くのも好きだが、必要とあればチームの一員として貢献する。メカに強く、機械や道具のとくべつな扱い方を習得するのも好きなので、アウトドアで身体を動かすのも向いている。

→たとえば、警察官、法務教官、レーシングカードライバー、パイロット、諜報機関の専門家、消防官、測量士、セールス、私立探偵、刑事、児童福祉司、高校・大学の運動コーチ、写真家、犯罪学者。

  • テクノロジー

 ISTP型はものごとの作用や構造に興味をもつので、テクノロジーの分野にひかれる。観察力があり、重要な事実や詳細を記憶し、活用する能力があるため、機械を扱う分野でも活躍する。手先を使った作業が好きで、つねに五感から情報がはいってくる環境で働きたいと思っている。五感を経由して入手した事実を根拠に、論理的な分析をするのが得意。

→「たとえば、エンジニア、電子工学専門家、情報サービス開発者、ソフトウェア開発者、物流マネジャー、システムアドミニストレータ、コンピュータプログラマー、海洋生物学者、システムサポートオペレーター、ネットワークシステム/データコミュニケーションアナリスト、情報処理専門家、 地質学者、製品安全エンジニア、テレコミュニケーション専門家。

  • 健康・医療

 自分の技術を駆使するのが好きなので、健康・医療の分野はISTP型に向いている。どの仕事にも、正確な技術と忍耐力が求められる。そして診断に利用する機器類を維持し、操作するための集中力も求められる。 

→たとえば、臨床検査技師、臨床工学技士、救急救命士、歯科衛生士、救急救命室の医師、救急搬送コーディネーター。

  • ビジネス/金融

 膨大なデータを整理し、要点をまとめることができる。経済状況を的確に把握し、急な変化にもすぐに対応 できる。 

 実践的で正確、数字に強いISTP型は、ビジネスや金融の分野でも楽しんで働ける。しかし、働く環境が非 情に重要であり、ある程度まで個人の自由と柔軟性が認められるところがいい。ひとりで自主的に働ける機会 があり、あまり頻繁な会議や打ち合わせがないほうがいい。

→たとえば、証券アナリスト、オフィスマネジャー、銀行家、経済学者、経営コンサルタント、法律秘書、法律事務、土木技師、エンジニア、保険調査員、原価見積担当者。

  • 手工芸/手作業

 ひとりで働けるうえ、手を使って実際に作業ができるので、この分野はISTP型に向いている。プロジェクトに真剣にとりくみ、一心不乱に集中する。スポーツが大好きだし、ほかの人のコーチやトレーニングをするのも好きだ。趣味の延長線上にあるものを仕事にするのが、ISTP型にとってはすぐれた戦略だ。

→たとえば、コンピュータの保守・メンテナンス、航空整備士、航空機関士、農業、運動コーチ/トレーナー、大工、自動車用品小売、商業画家、庭園設計、森林管理、テレビ局のカメラマン、保険調査員、犯罪捜査官、船長、民間航空機のパイロット、フライトインストラクター、機関車エンジニア、自衛官、航空管制官、舞台やスタジオの特殊 効果専門家、銀細工師、内装工、家具職人、楽器製造。 

こんな落とし穴にご用心!

ISTP型の弱点を克服する

まえもって計画を練り、計画した手順をきちんと踏もう。

・これまでの努力が実をむすぶかどうか、その結果がでるのを待たずに、おもしろそうなものがあるからといって、すぐつぎのことに飛びつかないように。 

・忍耐力をつけよう。懸命に働き、計画を守る。それが心から望む結果をだす方法であると、肝に銘じよう。 

現在は存在しない可能性にも目を向けよう。 

・一時しのぎの仕事に飛びついてはならない。心から満足できる仕事ではないが妥協できるからといって、就職・転職活動を早く終わらせようとしない。 

・自分と仕事に関する長期的な目標を立てよう。そして5年後、10年後に何をなしとげたいのかを考えよう。そうした目標を達成するうえで、いま考慮している就職口が適しているかどうか、よく検討しよう。 

必要最低限以上の努力を惜しむ傾向があることを自覚しよう。

・近道があると、すぐに飛びついてしまう傾向があることを自覚しよう。就職・転職活動のあらゆる段階に同じエネルギーをそそぎ、まじめにとりくもう。 

・企業は、まじめで実直な社員を求めていることを忘れないように。きちんと仕事を終わらせるためなら残業もいとわないし、最後までやりぬく人間であることを、わかってもらおう。 

◆決断をぐずぐず先延ばしにしない。 

・決断をくだし、行動を起こそう。それほど気乗りがしない就職口については選択肢からはずし、あなたが心から望んでいる仕事に向かって走りつづけよう。

・ 頼りにならない人間に見えないよう、気をつけよう。 ものごとを先延ばしにしすぎて、途中で方向を見うしなわないように。 

希望の仕事に(まだ!)就けないのなら…… いまの仕事を好きになろう!

大半の仕事には、自分なりに工夫ができるところがあるものだ。つぎに、現在就いている仕事を、あなたの希望にあったものに近づける方法を、いくつか紹介する。 

・自分が何を期待されているのか、上司にはっきり説明してもらおう。 

・交渉能力を発揮できる機会をさがそう。 

・できるだけ自立し、ひとりで仕事ができるようにしよう。 

・一日のうちに、外出できる時間を見つけよう。そして、身体を動かそう。 

・5年後にどうなっていたいか、将来の自分について考えよう。 

・仕事に集中できる、邪魔されない時間をきちんともてるよう工夫しよう。 

・時間管理法のセミナーなどを受講してみよう。 

・アイディアを評価する際には、自分とは反対の意見を述べてくれる人をさがそう。