ISFP型【職人肌】
内向・五感・情緒・柔軟
調和を願う繊細な人、不言実行の控えめで温厚な人
(キーワード)調和、誠意、秘めた情熱、忍耐力
ISFP型が成功する鍵は
長所を 利用するのは簡単!
「断固とした態度をとり、一歩さがって“全体像”を見るように心がけ、ものごとをあまり個人的に受けとめないようにしよう!」
ISFP 型の性格とは
ISFP型は、やさしく、思いやりにあふれており、 感受性が鋭い。独自の考え方や価値観を重視し、内面の深いところにある思いや情熱を言葉ではなく、 行動であらわそうとする。
地味で控えめ。非常にあたたかい人柄で、ものごとに熱中するたちではあるが、そうした自分の面をあまり人に見せようとしない。ただ非常に親しく、深く信頼している相手にだけは本心を打ちあける。 率直に自分の本心を表現するのが苦手であるため、ISFP型は人から誤解されることがある。
辛抱強く、柔軟性があり、人とうまくつきあえる。 他人を支配し、命令に従わせたいとは思わない。中立的な態度をとり、他人の行動をありのままに受けとめようとする。周囲のものごとや人をよく観察しており、その裏に隠されている動機や意味を発見しようとする。
いま現在の世界に生きているため、必要以上のことをまえもって準備したり計画したりするのは苦 手。短期の計画を立てるのは得意で、ものごとをなしとげてから、ほっとしてくつろぐ。目の前のことに完全に没頭するたちなので、つぎのことにあわてて飛びつくのではなく、いま現在を楽しむのを好む。
自分が学んだもの、経験からじかに感じたものに関心をもつ。五感で感じたことに敏感なので、審美眼があり、美しく心地よい環境をつくろうと心がける。
自分が集団の先頭に立つのではなく、チームのよきメンバーとなり、誠意を尽くそうとする。自分の価値観で人生のすべてを判断するので、時間をかけて自分のことを知ろうとしてくれる人を好きになり、自分の内面にある誠意をわかってくれる人と親しくなる。基本的に相手を信じて疑わず、ものわかりがいい。調和ある人間関係を求めるあまり、対立や意見の相違を気にする傾向がある。
ISFP型が実力を発揮できる職場環境
- 内面にある強い価値観を曲げることなく働ける。自分が心からたいせつに思っていることに、エネルギーと才能をそそぎ込める。
- 支援ある環境のなかで、チームの一員として協力し、忠誠を尽くせる。
- 詳細に注意を払い、実態のあるものを扱うことができる。それは人の役に立ち、実践的な応用がきく。
- ひとりで仕事をする自由が認められているが、有能で礼儀正しい人がそばにいる。厳しいルールや規則にしばられずにすむ。
- 順応性を発揮しながらも、仕事に責任がもてる。自分がなしとげた成果を自分の目で確認し、実感することができる。
- 審美眼を活用し、職場を快適な場所に変えることができる。そして、ほかの人も気分よくすごすことができる。
- 活気があり、協力的な環境で働くことができる。職場に人間関係の対立がほとんどない。
- 自分が重要だと思う仕事をすることで、精神的にも成長することができる。
- 的確かつ簡潔に問題に対処し、実用的に役立つことができる。
- あまり人前で話さずにすむ。よく知らない人がたくさんいるグループのリーダーにならずにすむ。 人に批判や否定的な意見を述べずにすむ。
仕事に関連する長所
・変化を歓迎し、新たな状況にうまく適応できる。
・人々の欲求に敏感で、現実的な方法で人の役に立ちたいと思っている。
・実践的かつ現実的にものごとをとらえる。
・良識がある。
・あたたかく、寛大。
・自分が深く信頼している人や組織に忠誠を尽くす。
・重要な詳細、とくに人間に関する詳細に注意を払うことができる。
・思慮深く、現在必要なことに集中できる。
・組織の目標達成に力を貸したいと思っている。
・現在の状況を明確に把握し、改善すべき点を見抜く力がある。
・状況に柔軟に対処でき、計算された危険であればよろこんで冒そうという意思がある。新たな方法に挑む気概がある。
就職・転職活動で成功をおさめるには、あなたの長所を活用しよう!
ISFP型は、あたたかい人柄、人をよろこばせたいという気持ち、問題に常識ある対応をするところを、就職・転職活動で活用できる。だが、満足のいく仕事を見つけるには、もっと断固とした態度をとり、客観的になるよう心がけよう。そうすれば、たとえ不採用となっても、それを個人的なこととして受けとめずにすむし、気落ちせずにすむ。
あなたの能力をいかんなく発揮するために、つぎの戦略を実施してみよう。
★調査を開始しよう。できるだけ多くのデータを集めよう。
・就職を希望する業種、職種、企業について、できるだけ多くの情報を集めよう。企業の年次報告書はもちろんのこと、その企業をとりあげた過去の記事などを調べ、目をとおそう。
・面接にそなえて、その企業や職場の雰囲気についてまえもって調べておこう。社員の服装、表情、態度なども観察しにいこう。はたして、自分がその職場で働いているところを想像できるだろうか?
★限られたなかで、狙いを定めた人脈づくりをしよう。
・親しい友人、家族、同僚などからはじめ、人脈を広げよう。あなたが資格を満たしている仕事がないかどうかを尋ね、考慮すべき就職先のリストをつくろう。
・あなたが就職を希望している仕事にすでに就いている人に会ってもらい、いろいろと質問しよう。仕事の内容や、責任の重さ、昇進できるかどうかなど、ほんとうのところを尋ねてみよう。
★サポートシステムをつくり、活用しよう。
・就職・転職活動には時間がかかり、エネルギーも浪費しなければならないことを覚悟しよう。つらい時期には、友人に助言をもらい、励ましてもらおう。
・知人や友人の力を積極的に借りよう。純粋に社交的なつながりからチャンスが生じることもある。あの人からはなんの情報も得られないと、すぐにあきらめないように。
★学ぶより慣れよ。
・希望する仕事の訓練を受ける機会がないか、調べてみよう。あるいは、企業がトレーニングプログラムを設けており、受講者が就職に有利になるシステムがないか、調べてみよう。
・希望する仕事の技能を学ぶ機会があるのなら、無給で働いてみよう。現場で技能を身につけることもできるし、実際に職場で働くという経験をすることもできる。
★ときには衝動にすなおに従い、自分の好奇心を満足させよう。
・長期にわたる就職・転職活動を、短期のブロックに分けて考えよう。そして、それぞれのブロックを自分の力で管理できるようにしよう。面接までこぎつけたとか、電話をかけてみたとか、実際に前進するたびに、自分をほめよう。
・たとえ壁にぶつかっても、困難を歓迎するくらいの気持ちで進んでいこう。あなたが変化する状況を受けいれ、柔軟に対処できることを、面接官にわかってもらおう。
ISFP型に向いている仕事
辛抱強い 短期計画が得意 チームのよきメンバー 思いやり
- 手工芸/職人
ISFP型は、手を使って魅力あるものを創造することを好む。五感を実践的な方法で使うのを楽しみ、現実的なものを扱うのも好きだ。こうした分野の仕事は、勤務時間に柔軟性があり、スケジュールを自分でくみ立てることができるので、ISFP型に向いている。多くのISFP型は独立してひとりで働きたいと思っており、管理的な指導に従いたくないと思っている。
→たとえば、ファッションデザイナー、大工、宝石細工、庭師、陶工、塗装工、建設業、ダンサー、デザイナー(インテリア、造園)、調理師、画家、漫画家、アニメーター、仕立屋、楽器製造。
- 健康・医療
直接、患者やクライアントとかかわることができるので、健康・医療の仕事にやりがいを感じるISFP型は多い。手先を使うところも向いているし、心身ともに、人が健康になる役に立ちたいと思っている。観察眼が鋭いので、あいまいな変化にもきちんと対応し、短期の問題を解決するのが得意。自分の貢献にたいして感謝や評価が与えられ、自分は重要な仕事をしていると実感できればうれしい。
→たとえば、理学療法士、マッサージ師、臨床検査技師、臨床工学技士、医療助手、歯科衛生士、獣医助手、栄養士、管理栄養士、運動生理学者、作業療法士、アートセラピスト、フィットネストレーナー、外科医、獣医、言語聴覚士、薬剤師、救急救命室の医師、小児科医、製薬会社の研究者、看護師、ホスピス職員、アルコール/薬物依存症カ ウンセラー。
- 科学/技術
ISFP型には、理論より事実を扱うのを好む人が多い。実践的かつ活動的な技術を使いたいので、アウトドアで活動できると、とくにうれしい。変化を歓迎し、仕事における多様性を好む。
→「たとえば、測量士、コンピュータオペレーター、森林官、植物学者、地質学者、機械工、海洋生物学者、動物学者、テレビ局のカメラマン、考古学者、システムアナリスト、航空機関士、家電修理。
- セールス/サービス
人々の要求に応じることにやりがいを感じるISFP型には、サービスの分野が向いている。実用的な方法で人や動物の役に立てると、大きなやりがいを感じる。協力的な調和のある環境で、励まされながら仕事をしたいと思っている。また、多くのISFP型が、専門分野について教えるのを好む。比較的自由に楽しんで教えることができるので、とくに子どもたちを教えるのが得意だ。
→たとえば、教師、警察官、法務教官、緊急通報のオペレーター、小売業、販売業、美容師、旅行代理業、顧客セールス、商品プランナー、社会福祉士、介護福祉士、ケアマネジャー、児童福祉司、飼育係、動物のトレーナー、幼稚園教諭、庭園設計士、保険調査員、翻訳者、通訳、機関車技士、航空管制官、民間航空機/ヘリコプターのパイロット、高校や大学の運動コーチ、花屋、園芸家、農業、消防官、ネイチャーガイド。
- ビジネス
ISFP型は、たがいに尊重しあい、プライバシーが認められているチームの一員でいると、能力を発揮する。創造的な作業に没頭できる職場で、快適な環境を維持したいと思っている。
→たとえば、経理、法務、法律秘書、タイピスト、行政官、法律事務、保険調査員、保険損害査定担当者。
こんな落とし穴にご用心!
ISFP型の弱点を克服する
◆いますぐに就職できる仕事以外に、就職できる可能性のある職がないかどうか、調べてみよう。
・過去に経験がある、あるいは、いますぐ就職できる仕事だけに限定せず、ほかにも可能性のある仕事を書きだそう。
・希望の就職口を、もっと創造的に考えるための跳躍台だと考えよう。あなたのことをよく知っている友人に協力してもらい、どんな仕事に自分が就ける可能性があるのか、ゲームのようにして挙げていこう。
◆活動に優先順位をつけ、自分が何をしたいのか、はっきりさせよう。
・短期の計画を立て、仕事を最後までやりとげる才能を活用しよう。することがたくさんあるからといって、圧倒されないように。
・就職・転職活動のための完全な戦略を練ろう。途中で必要になるかもしれない段階を、すべて考慮しておこう。
◆もっと客観的に判断をくだそう。
・面接官とのあいだに親密な関係を築くことを、あまり重視しない。相手を信用しすぎず、適度な懐疑主義を採用しよう。
・あまり具体的ではないが、非常に重要な事実に目を向けよう。たとえば、企業の文化や、社長の哲学などを調べておこう。そうすれば、入社後に幻滅する危険が減る。
◆将来に目を向けよう。現在だけではなく、もっと広い視野から就職口について考えよう。
・1年後、5年後、10年後、その仕事に就き、成長しているだろうか? それとも、組織や会社にしばられてすごしているだろうか?
・あなたの希望する仕事が、ビジネスの世界で今後どうなるのか、想像しよう。大きく変化をとげても、飛躍的に成長していても、はたしてあなたに順応できるだろうか? 一緒に働くことになりそうな職場の人たちの魅力と、仕事そのものの魅力とを混同しないように。
希望の仕事に(まだ!)就けないのなら……. いまの仕事を好きになろう!
大半の仕事には、自分なりに工夫ができるところがあるものだ。つぎに、現在就いている仕事を、あなたの希望にあったものに近づける方法を、いくつか紹介する。
・職場で人間関係の対立があれば、和解するために、だれかに力を貸してもらおう。
・毅然とした態度をとるためのセミナーなどがあれば受講しよう。
・上司に頼み、自分に何が求められているのか、はっきり教えてもらおう。
・昼間、自分を「再充電」する時間をとろう。
・同僚たちを助け、支援し、むすびつきを深められるような仕事をしよう。
・毎日、いろいろな仕事や活動ができるように工夫しよう。
・娯楽活動に参加しよう。
・違う意見を述べてくれる人をさがし、自分の考えを客観的に評価しよう。
・いまから5年後に、どこで働いていたいかを考えよう。
・達成可能な短期の目標を立てよう。
・似たような価値観と関心をもつ人を職場でさがそう。